鍼治療

病気を治療する医学から、自分で管理し病気になりにくい体に整える時代へ

東洋医学では、未病...未だならざる病、という考えがあり、病気になる前の体の状態のことを言います。疲労、ストレスなどさまざまな経過により、体は弱っていきます。そんな体を病気から守っているのは、「自然治癒力」。自然治癒力が正常に機能することは、体内のバランスを整え、病を治し、また病になりにくい体に整えること。
その目的に合致しているのが、未病を治す鍼灸治療です。

人間の体を総合的に見つめて治療を施す東洋医学は、対症療法に終始しがちな西洋医学を補い、予防医学に留まらず、統合医療として注目されています。

これからは病にならない体のために、自己管理と未病を治すという相乗効果が大切です。

衛生面は大丈夫なのか?

エイズやB型肝炎・C型肝炎、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が引き起こす感染症が、大きな社会問題となっています。
このような危険を減らすために、推進されているのが、医療器具のディスポーザブル化(一回使用)です。

滅菌された針を、一人に一回使用しただけで捨てる。

ちょっともったいないなという感じがするかもしれませんが、現在の医療機関では再使用の物を探す方が難しいくらいにディスポーザブル製品が普及しています。
当院での鍼灸治療においても、患者様は勿論、施術者自身を感染から守るためも、ディスポーザブル(滅菌された針を、一人に一回使用しただけで捨てる)を徹底していますので、安心して治療を受けていただけます。

鍼(ハリ)治療が痛くない理由

はり治療に、抵抗感がある方のほとんどは、注射や、画鋲などの針が刺さった時のことを思い浮かべてしまうのでしょう。指先にちょっと刺さっただけで、痛くて不快なのに、あんな長い針を刺したら...、なんて想像しただけでぞっとするでしょう。

注射針は、薬などを体内に注入する目的上、管状になっています。先端はナイフのように鋭く(下図)、皮膚面を切るようにして体に刺し込むので、痛みを感じますが、鍼治療用の「はり」は、先が注射針よりもずっと細く、皮膚に滑り込むよう刺さっていくので、刺激が少なく痛みを感じにくいのです。

注射針の先端と鍼の先端

その上、鍼を刺す時に、「鍼管(しんかん)」と呼ばれる、筒状の器具を使うことで、刺す時の痛みを抑えられます。鍼管は、鍼よりやや短いので、鍼先が皮膚に接した状態で、「鍼柄(しんぺい)」が、少し余ります(下図)。この鍼柄を、指先で軽く叩けば、鍼先が、瞬く間に体に刺さります。これは「管鍼法(かんしんほう)」と呼ばれる方法で、いつ刺されたのか、気付かないぐらいです。当院では、主にこの方法を採用しています。

管鍼法(かんしんほう)の説明

どのくらい深く刺すのか?

鍼の長さには様々なものがありますが、当院でよく使うのは3~4cmの細く短い鍼です。
"長い"と感じるかと思いますが、実際に刺す深さはその半分程度ですし、1mm程度に浅く刺すこともあります。ツボは全身にあり、症状によって、いくつかのツボを選び、刺す深さや方向を決めますので、刺し方も、皮膚に対し、垂直、斜め、水平と様々です(下図)。

鍼の刺し方

※解剖学的な知識に基づいて治療するので、危険な深さに刺すことはありませんし、どの場所を刺してはならないかは当然に把握しています。

鍼の種類

紹介したのは、"鍼治療"に使用する、一般的な鍼です。その他にも、皮内鍼、円皮鍼、梅花鍼、小児鍼など様々な種類があり、必要に応じて使用します。
鍼治療とは刺す方法だけをいうわけではないのです。

皮内鍼
皮膚に、浅く刺したまま1週間程度貼り付けておく、直径5mm・長さ1mm程度の小さな鍼。
テープで留めてあるので、ご自宅でも簡単に外せます。
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円皮鍼
皮内鍼と同じく、貼り付けたままにしておく鍼。
テープの中央に、小さな画鋲のような形をした鍼がついています。
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小児鍼
赤ちゃんや小さな子供の治療時に皮膚を刺激(こする・擦る等)するために使用する刺さない鍼。
小児喘息・アレルギー性湿疹・夜鳴き・夜尿症・虚弱体質の治療の時に痛み無く治療する為の技法。

鍼灸の適応症

神経系疾患
  • 神経痛
  • 神経麻痺
  • 脳卒中後遺症
  • 痙攣(けいれん)
  • 自律神経失調症
  • 頭痛
  • めまい
  • 不眠
  • 神経症
  • 線維性筋痛症
  • 頚性神経筋症候群
  • ノイローゼ
  • うつ
  • パニック障害
  • ヒステリー
運動器系疾患
  • 関節炎リウマチ
  • 頚肩腕症候群
  • 五十肩
  • 腱鞘炎
  • 腰痛
  • 外傷の後遺症(骨折 打撲 むちうち 捻挫)
循環器系疾患
  • 心臓神経症
  • 動脈硬化症
  • 高血圧・低血圧症
  • 動悸
  • 息切れ
呼吸器系疾患
  • 気管支炎
  • 喘息
  • 風邪とその予防
消化器系疾患
  • 胃炎
  • 消化不良
  • 胃下垂
  • 胃酸過多
  • 胃十二指腸潰瘍
  • 便秘
  • 下痢
  • 胆嚢炎
  • 肝機能障害
  • 肝炎
  • 痔疾
代謝・内分秘系疾患
  • バセドウ氏病
  • 糖尿病
  • 痛風
  • 脚気
  • 貧血
生殖・泌尿器系疾患
  • 膀胱炎
  • 尿道炎
  • 性機能障害
  • 尿閉
  • 腎炎
  • 前立腺肥大
  • 陰萎(インポテンツ)
婦人科系疾患
  • 更年期障害
  • 乳腺炎
  • 白帯下
  • 生理痛
  • 月経不順
  • 冷え症
  • 不妊
耳鼻咽喉科系疾患
  • 中耳炎
  • 耳鳴
  • 難聴
  • メニエル氏病
  • 鼻出血
  • 鼻炎
  • 蓄膿症
  • 咽喉頭炎
  • 扁桃炎
眼科系疾患
  • 眼精疲労
  • 仮性近視
  • 結膜炎
  • 疲れ目
  • かすみ目
  • ものもらい
小児科疾患
  • 夜泣き
  • かんむし
  • 夜驚
  • 消化不良
  • 偏食
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 小児喘息
  • アレルギー性湿疹
  • 耳下腺炎
  • 夜尿症
  • 虚弱体質の改善

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