不眠症
不眠症の症状
- お布団に入っても中々寝付けない
- いったん眠りについても夜中に何度も目が覚める
- 早朝に目が覚めて再度寝付けない
- 眠りが浅く、朝起きると体がだるい
- 寝ても寝ても疲れが取れない
- 薬がないと夜寝ることが出来ない
- 熟睡感がない
不眠症とは入眠や眠り続けることが出来ない睡眠障害のことです。人生の中で寝ている時間は三分の一から四分の一を占めていると言われています。眠りの質は体力の回復や仕事のパフォーマンスにも関わってきます。 不眠症は不眠症状のお悩みの方は年々増加傾向にあり、小児期や青年期ではまれですが、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年以降急激に増加し、男性よりも女性に多いと言われています。
不眠症4つのタイプ
不眠症には、症状別に4つのタイプがあります。
入眠障害型
精神的に不安や緊張感が強い場合に起こると考えられていて眠りにつくまでに1時間以上かかってしまう。
中途覚醒型
睡眠中に何度も目覚めてしまい、一度起きたら再び眠りにつくまでに時間がかかる。
早朝覚醒型
ご高齢の方に多い。朝、起床の予定時間よりも数時間以上前に目が覚めてしまい、そのあとは寝ることができない。
熟眠障害型
たっぷりと寝ても疲れが取れなかったり、目が覚めた後に熟眠感が得られない。
不眠症が起こる原因
どうしてこのような症状を引き起こしてしまうのでしょうか。
これは自律神経の働きが大きく関わってきます。
自律神経は自分の意思とは関係なく、無意識に内臓や血管の働きに関係し、体をコントロールしています。
交感神経と副交感神経の2つの神経を総称して自律神経と言います。
活動時には交感神経が優位に働き、休息時や睡眠時には副交感神経が優位に働きます。
この自律神経のバランスが崩れると不眠症が起こってしまうのです。
この自律神経の問題と、色々な要因がプラスされて不眠症になってしまっているのです。
思い当たる要因はありますか?
環境的要因
枕などの寝具、騒音、室内温度、明るさ、パソコン、スマートフォン、時差など。
枕の高さや寝具の硬さは身体の負担になり気付かないうちに睡眠の妨げになります。
ご家族やペットと一緒に寝る方は音なども気になり眠れなかったりします。
強い光を見すぎてしまうと、脳がずっと興奮状態になってしまいます。脳がリラックスせずずっと覚醒したままでOFFに切り替えることが出来ない状態になってしまいます。
身体的要因
年齢、凝り、痛み、かゆみなど。
年齢を重ねると少し睡眠が少なくても良くなる場合があります。肩や首の凝り感や仰向けで寝ると腰が辛い方も身体的な要因になります。体の痛みやかゆみがあると神経がそちらに意識してしまって眠りにくくなってしまいます。
精神的要因
イライラ、悩み、極度の緊張からのストレスなど。
精神的な疲れは身体を休めるにも妨げになります。
生活習慣的要因
アルコール、ニコチン、カフェイン、運動不足など。
アルコールやニコチンは睡眠の質を下げる事があります。運動による多少の身体の疲れは睡眠の深度を深めます。運動のしなさ過ぎは睡眠を浅くします。
不眠症とさまざまな疾患
お身体の疾患、精神的な疾患なども不眠症の原因となることがあります。
高血圧、糖尿病などの生活習慣病や、自律神経失調症なども不眠と関係しているとも言われています。
不眠症の方は、不眠症でない方に比べて、糖尿病にかかるリスクが2倍ほど高くなると考えられています。
不眠の解消法
食事や運動を遅くにするのは交感神経を刺激してしまい、眠りにつきにくくなってしまいます。寝る直前は避けたほうがいいです。
パソコンやスマートフォンなどの光は神経を高ぶらせる効果があります。強い光をカットするようなメガネを取り入れるのも手です。
寝なきゃ寝なきゃと思いすぎることも負担になりますのであまり思いつめないようにしてください。
あまり長い時間昼寝をすることは避けましょう。
運動等身体を動かすことが良い眠りに繋がります。
一番やってほしいことは朝の日差しを浴びることです。日光は身体のリズムを整えていきます。
ふじみ野市上福岡のひかり鍼灸整骨院の治療
ひかり整骨院では治療をおこなう前に必ず問診と検査をおこないます。
身体的要因にあげたように腰や肩に辛さが出る方は肩、首、背中の凝りを取っていく事で眠りにつきやすくなる場合もあります。手技療法で筋肉をほぐし、電気治療で血流を良くしていきます。
身体の状態を伺って、より複雑な身体の状態になっている場合は鍼の治療もお勧めします。目の疲れや肩の凝りはもちろん、内臓などに働きかける東洋医学的なアプローチをしていきます。鍼はリラックス効果も高く緊張が解ける事が多くあります。
質の良い睡眠を取ることで
- 身体だけでなく、脳の疲れを取る
- ストレスの解消
- 体の成長や老化防止
- 病気の予防
ができるようになります。
そして、不眠症の改善には、普段の”規則正しい生活習慣”が必要不可欠です。
眠る時間、起きる時間を毎日決まった時間にし、栄養バランスのとれた食事、適度な運動を心がけ、夕食後のカフェイン摂取、寝酒は避けましょう。