顔面神経麻痺
顔面神経麻痺とは
顔には、表情筋という文字通り表情を作る時に機能する筋肉があります。
この表情筋の動きを支配しているのが顔面神経という神経です。
第7脳神経である顔面神経は、脳から側頭骨の中を通り、頬にある唾液腺のひとつである耳下腺を貫いて、顔に分布していますが、顔面神経麻痺は顔面神経がこの道筋のどこかで神経が損傷を受け、発症します。
顔面神経麻痺の症状
主に顔面筋の運動、知覚、感覚障害があります。
ベル麻痺などとも呼ばれ、顔の表情を司る部分なので表情がぎこちなくなってしまいます。
また、顔面神経は涙や唾液の分泌や、味を認識する役割もあり、上記のように損傷があると涙、唾液の分泌量が低下します。舌を動かしたり感じたりするのは舌下神経の働きなので問題ありませんが、舌の前3分の2の味覚は顔面神経が支配しているのでそこの味覚障害が起きる恐れもあります。
その他にも、
- 額にしわがよせられない
- 目が閉じにくくなる、まばたきの回数が減る
- 口角が持ち上がらない
などの症状が現れます。
顔面神経麻痺の治療法
治療法としては
- ステロイド等により炎症を抑え、神経の圧迫を抑える薬物治療
- 麻酔した表情筋の動きを回復し、後遺症を予防するためのリハビリテーション
- 表情筋が固まるのを防ぐための徒手療法
等があります。
顔面神経麻痺の原因には大きく二種類に分けられ、脳血管障害や先天性の疾患があるという場合に起こるタイプと顔面の神経に異常があって起こるタイプがあります。
顔面神経麻痺というのは、まずは病院で治療を受ける方がほとんどだと思いますが、治療を終えてまだ麻痺が残っている様な状態でも、時間が経過するにつれて徐々に元に戻ってくると言われております。
しかし、数週間経っても麻痺の改善が見られなかったりする場合には、ひかり鍼灸整骨院での治療をおすすめします。
ひかり鍼灸整骨院はお薬や注射などは出来ません。そういった治療ではありませんので、病院で処方されているお薬を服用中でも同時に当院にて治療を行うことが出来ますし、早急に神経の腫れを取り除き、辛い症状からの早期回復を望むことが出来ます。
顔面神経麻痺になってしまいますと、外出することや人と会うのが苦になってしまってひきこもりがちになってしまう患者様も多いので、何よりも素早く症状を改善させていくということが求められます。
萎縮を防ぐために顔のマッサージをすると血液の循環がよくなり、筋肉もほぐれるのでおすすめです。お風呂に入っているときに顔を揉んであげるのをするのも有効です。
顔面神経麻痺に期待できる鍼灸治療の効果
症状が軽度であれば約1~2か月程度で完治することが多いです。ただし、麻痺が長期にわたる場合、顔面の筋肉が萎縮してしまい、回復しても元のように動かすのは難しくなってしまいます。これを防ぐため、鍼灸治療や適度なマッサージをして、筋力の維持、血流改善を目指します。鍼や灸、マッサージは顔面神経麻痺の原因のひとつと考えられている血行不良に対しても効果があると考えられています。
ただし、重度の顔面神経麻痺の場合はマッサージしすぎてしまう駄目な場合があります。無理に筋肉を動かしすぎると後遺症が残る危険性があるためです。その場合は軽く触る程度のマッサージをして血行促進させていきます。
顔面神経麻痺は、身体を休めて心を緊張状態から解放したいという身体からのサインでもあるので、休養を取ることもとても大事で症状の改善が早まります。ストレスもよくないのでゆっくり体を休めることも心がけましょう。