気管支炎

気管支炎とは、気管支に炎症の中心があって、咳や痰などの呼吸器症状を引きおこす病気の総称です。
一般的に風邪と呼ばれるのが、急性の上気道感染症の総称であるのに対して、炎症が起きる場所が気管支などの下気道である時に気管支炎と呼びます。
咳が出てから90日以内で治まれば、急性気管支炎になります。
これに対し、慢性気管支炎は、咳あるいは痰が2年以上続いている状態をいいます。

気管支炎の原因

気管支炎とは発作性の呼吸困難、 喘鳴、 咳を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気管支に起こり、気道の過敏になることが西洋医学では原因と考えられています。
抗原の吸入、感染、激しい、ストレス、刺激のある空気、ウイルスやアレルギー、細菌の感染などが喘息発作の引き金になります。
気管支炎は呼吸器疾患の一つであり、大別すると「急性」と「慢性」に分けることができます。
急性の気管支炎の原因で圧倒的に多いのは、ライノウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどのウイルス感染や、マイコプラズマや百日咳菌など、ウイルス以外の病原体、細菌、喫煙、大気汚染などが原因となって発症します。
慢性気管支炎は細菌や大気汚染、喫煙が原因となることもありますが、加齢や免疫力低下の影響も大きいと言われています。
また、急性気管支炎は原因が特定されやすいのに対し、 慢性気管支炎は、原因の特定が難しいという違いがあります。 急性気管支炎の患者さんが多い地域に慢性気管支炎の患者が多いという統計もあるため、環境的な要因と深い関わりがあるのではないかと推定されています。

東洋医学的な気管支炎・気管支喘息の原因

東洋医学的に炎症が起きるという事は身体の中の余分な熱がこもってしまい、身体のある部分を攻撃してしまっている状態です。この熱は、その人の体の弱い部分を襲う事がかなり多いです。これは内臓、皮膚、そして気管支や気管など場所のあらゆる場所に見られます。胃を襲えば胃炎、皮膚を襲えばアトピー性皮膚炎、気管支を襲えば気管支炎・気管支喘息となります。 身体に熱がこもってしまいやすい理由は大きく2つに分かれます。

まず1つ目は、体の熱がなかなか外に出ない事。
東洋医学では体の余分な熱は、排便、排尿、発汗、生理の出血で外に出します。
また睡眠で体の余分な熱を冷却します。
ですのでこの排便、排尿、発汗、生理、睡眠の状態が悪くなってしまうと、体の余分な熱がなかなか外に出ず、結果的に身体に熱がこもってしまいます。

2つ目は、体に熱が溜まりやすくなっている事。
この中で5つの原因に分かれます。

  1. 油濃いもの、辛いもの、味の濃いもの、ニンニクやショウガ、チョコレートなどの甘い物などの過度な飲食、また暴飲暴食。
  2. ストレスがたまった状態が長期にわたる事。
  3. 心身ともに力が入って抜けなくなっている事。
  4. 慢性的に疲れが溜まりすぎている事。
  5. 体の中の水分が不足している事

これらの原因で体に熱が溜まりやすくなってしまいます。

気管支炎の症状

急性気管支炎と慢性気管支炎の症状は、外見から見る限りは、まったく同じ症状です。
慢性気管支炎は、女性よりも男性に多く、寒い冬場に発症しやすいことで知られています。
また、気管支炎を放置していくと、喘息に移行することがあるので、注意が必要です。
気管支炎の症状としては、気管支の炎症によって、発熱と咳、痰が症状として起きやすいです。
気管支喘息の症状としては、空気の通り道の気管支などがつまって息苦しくなり、呼吸のたびにゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえます(喘鳴)。
さらに呼吸が苦くなると横になっている事が出来なくなり、座らなければ呼吸ができなくなります( 起座呼吸)。咳やねばねばしたり色のついた痰も出る事があります。
主な症状は咳や痰ですが、頸や背中の痛みやこわばり、肩こり、手足の筋肉痛や関節痛、時には下痢や嘔吐を伴うこともあります。

気管支炎と鍼灸施術の効果

鍼灸には、自律神経を整え、免疫力を向上させる効果があります。
当院では鍼灸を使い、患部(気管支や肺)には直接鍼をすることなく炎症を抑えていく治療を行います。
簡単に説明すると、炎症が起きている肺や気管支にこもっている熱を散らすような治療です。
東洋医学においては、咳や喘息は、「肺経・脾経・腎経」と 呼ばれる経絡が深く関わっているとされています。
これらの経絡の経穴(ツボ)を刺激して治療を行っていきます。人によって体質は様々です。
鍼灸施術は、その人の体質にあった施術、オーダーメイドによる施術を行っていきます。

ふじみ野市上福岡のひかり鍼灸整骨院での鍼灸施術においては、免疫力の強化を目的とした施術を行います。 気管支炎でお困りの方がおりましたら、一度鍼灸施術をお受けになられることをおすすめしております。



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