小児鍼/疳の虫

疳の虫とは乳児期に起こす異常行動のことで、夜泣きやひきつけ、かんしゃくを起こします。赤ちゃんなのでしょうがないですが、毎日何度も続いてしまうとママさんがノイローゼになってしまう恐れもあります。関東ではまだなじみが無いですが、関西では小児鍼を受けられるお子さんが多く、疳の虫など起こすお子さんに小児鍼は主流です。
一般に使われている鍼灸治療の鍼の太さは0.16ミリで髪の毛程の太さとされています。
しかし、子どもの皮膚はとても敏感で、その細い鍼であっても直接刺してしまうと刺激が強すぎてしまう場合があります。ですので小児鍼で使われる鍼は、基本的には刺さない鍼を使用します。ヘラのようなもので皮膚を擦ったり、症状によっては少しチクっとする判子の様な鍼を触れさせる事もありますが、ほとんど痛みを感じることはありません。
赤ちゃんは大脳が未発達な分、感覚がとてもすぐれています。環境の変化にとても敏感です。気候の変化、食事の変化、生活リズムの変化、お父さん、お母さんの気持ちの変化に非常に影響を受けています。大人にとってはささいなことが原因で、自律神経のバランスがくずれることがあります。
ちょっとしたことで病気になる反面、皮膚をつついたりこすったり軽く刺激をする刺さない鍼を使用するだけで十分な効果が現れます。

小児鍼のメリット

  • 刺さないので痛くない、怖くない
  • 自律神経の機能も効果的に調整できる
  • 副作用がない
  • 病気になりにくい強い体を作ることができる

小児鍼の適応

子供がかかる病気で小児鍼の適応となるものはさまざまです。 夜泣き・かんむし・おねしょ・アトピー性皮膚炎など。

夜泣きとは、寝る前までは機嫌も悪くなかったのに、原因もなく夜中に急に泣きだしどうしても泣きやまないものをいいます。夜泣きは、2~3カ月の赤ちゃんから、1歳半ぐらいの子に多くみられます。

夜泣きの原因

以下のことで一つでも心あたりはありませんか?

  • 最近風邪を引いた、体調を崩した
  • 昼間にたくさんの人に会った
  • 寝る前にはしゃぎすぎた
  • 寝るときに寝室の電気はつけたまま

夜泣きが出やすくなる時期は、赤ちゃんは体とともに心も発達しています。ですから、見るもの、触るものが初めてのことばかりで、毎日が興奮の連続です。その昼間の興奮が冷めぬまま寝てしまうため、夜に突然起きて泣いてしまいます。その他にも、風邪をひいて睡眠リズムが乱れてしまい、そこから毎晩のように夜泣きをするということもよくあります。

赤ちゃんをスヤスヤねんねさせるために

  • 寝る前には部屋を少し暗くする。
  • テレビや音楽はつけない。
  • 寝る前に興奮するような遊びはしない。
  • たっぷり、おっぱい(ミルク)をあげる。
  • 寝るまでのパターンを作る。
  • 寝る時間は、だいたい同じ時間に寝させる。
  • 添い寝しながら、おっぱい(ミルク)をあげる。
  • 添い寝しながら、子守唄や背中トントンをしてあげる。

寝る間際に、体温が上がって急に泣き出すことがあります。
この時は、濡らしたタオルで、首・耳の後ろ・おでこ・髪の生え際などを拭いてあげてください。
また、夜泣きをしてしまった場合は、抱っこをしながら背中を上から下にゆっくりとさすってあげると、子供は安心し、眠りやすい状態になります。

夜泣きの治療

お子さんが小さいうちは、大人のように「夜だから寝る」というリズムが整っていません。そこで、小児鍼で睡眠リズムを司っている自律神経の働きを整えることで、夜まとまった睡眠をとれるようになります。
前述の通り、直接皮膚に刺したりはしません。皮膚表面を経絡に沿って軽く擦ってあげる程度で十分効果があります。
お子さんの症状でお悩みがありましたらふじみ野市上福岡のひかり鍼灸整骨院までお越しください。



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